年収が低いから、Webデザイナーはやめとけ?

年収が低いから、Webデザイナーはやめとけ?

やめた方がいい人

  • 報酬を重視しており、Webデザイナーを選ぶと現在よりも年収が減る人
  • 目標年収が明確にあり、Webデザイナーではそこに到達できなそうな

Webデザイナーに向いている人

次のような人はそもそもこの忠告は考慮しなくてもOKです。

  • 報酬面を重視しており、Webデザイナーを選ぶほうが現在よりも年収が増える人
  • 報酬面よりも経験や習得できるスキルを重視しており、手に職をつけたいと考えてい人。
  • 本業ではなく副業として考えているため、年収はプラスにしかならない人
  • 大きく稼ぐ必要はなく、テレワークや在宅ワークと言った働き方の自由さに魅力を感じている人

検証「Webデザイナーは社員なら平均年収は250万〜500万前後」

年収相場はある程度データが出揃っています。特にindeedや転職エージェントがこぞって発表しているので、そちらをまとめておきます。

未経験Webデザイナーの平均年収

未経験からのスタートで社員として採用される場合は、20代か遅くとも30代前半であることがだいたいの基準となっています。

また、未経験Webデザイナーの平均年収は以下に掲載していく統計情報などの半分くらいだと思ってください。

各転職エージェントが発表しているWebデザイナーの平均年収

発表元更新日正社員
求人ボックス(※12021年1月6日462万円
doda(※22020年12月7日363万円
マイナビ転職(※32020年4月488万円
マイナビAgent2017年頃441万円

363万円から488万円と比較的高い年収が発表されています。

これは未経験者歓迎の求人だけではなく、ハイスキルのWebデザイナー求人も含まれているのでしょう。

地方に行けば行くほど下がる

過酷な現実ですが、平均年収を引き上げている多くの人は都内や大都市のWebデザイナーです。スキル云々ではなく、何においても都内・大都市の方が賃金は高い傾向にあります。

indeedで募集されていたWebデザイナー求人の年収を地域ごとに算出しました。(千円以下切り捨て)算出した日付は2021年2月26日です。

Webデザイナーの平均年収(2021-2-26)
都道府県 年収 東京との差
北海道 336万円 -190万円
青森県 300万円 -226万円
岩手県 359万円 -167万円
宮城県 331万円 -195万円
秋田県 280万円 -246万円
山形県 297万円 -229万円
福島県 308万円 -218万円
茨城県 346万円 -180万円
栃木県 382万円 -144万円
群馬県 377万円 -149万円
埼玉県 420万円 -106万円
千葉県 410万円 -116万円
東京都 526万円 0
神奈川県 446万円 -80万円
新潟県 380万円 -146万円
富山県 354万円 -172万円
石川県 325万円 -201万円
福井県 334万円 -192万円
山梨県 345万円 -181万円
長野県 375万円 -151万円
岐阜県 362万円 -164万円
静岡県 377万円 -149万円
愛知県 400万円 -126万円
三重県 364万円 -162万円
滋賀県 335万円 -191万円
京都府 404万円 -122万円
大阪府 423万円 -103万円
兵庫県 363万円 -163万円
奈良県 342万円 -184万円
和歌山県 378万円 -148万円
鳥取県 356万円 -170万円
島根県 331万円 -195万円
岡山県 358万円 -168万円
広島県 376万円 -150万円
山口県 365万円 -161万円
徳島県 291万円 -235万円
香川県 363万円 -163万円
愛媛県 358万円 -168万円
高知県 305万円 -221万円
福岡県 347万円 -179万円
佐賀県 300万円 -226万円
長崎県 330万円 -196万円
熊本県 326万円 -200万円
大分県 301万円 -225万円
宮崎県 364万円 -162万円
鹿児島県 336万円 -190万円
沖縄県 296万円 -230万円
voice
自分の都道府県の平均年収を、今日の時点で調べたいという方はこちらからカンタンに調べられます。

indeed年収チェッカー(※4

勤務地が「日本」になっているので、そこをご自身の都道府県に変えてください。
ソイラテ編集部 さいじゃく

ネット上の雑多な経験談まとめ

他にも統計的ではないですが、Webデザイナーの平均年収は◯◯円くらいだ、と書いてあるサイトをザッとまとめると250万から500万円という意見が目立ちます。

厚生労働省の発表しているデザイナーの年収について

Webデザイナーの年収を調べていると厚労省の賃金構造基本統計調査という統計を根拠にしているサイトも目立ちますが、これは「デザイナー」の年収であって「Webデザイナー」だけの年収ではありません。様々なデザイナーが混ざっています。

ちなみに2017年の賃金構造基本統計調査における「デザイナー」の平均年収は440万円です。雑多なデザイナーが混ざっていても、数字はそれなりに合ってるから厄介ですね……。

検証「未経験フリーランスは稼げるのか」

一方で、フリーランスはどうでしょうか。正社員だと統計があるのですが、フリーランスだけでまとまった信頼できる統計は見つかりませんでした。

ということで私見になりますが、未経験からフリーランスになった場合は最初の1〜2年は下積み期間になるので、正社員の平均年収に比べるとガクンと下がります。

デビュー最初の年でも、案件に恵まれれば1件か2件はまとまった金額で仕事ができるかもしれませんが、継続するのは難しいでしょう。

最初のうちの月収は数千円から数万円が関の山です。

ここで腐らずに、スキルアップしながらリピート客を増やしてください。

まとめ

Webデザイナーの年収について検証しました。他の職種と比べて高いか低いか、はあまり重要ではありません。今のあなたの目線から見て、十分な報酬が期待できそうかどうかが重要です。

なお、生活に困窮しているのであれば未経験からWebデザイナーのフリーランスはやめておきましょう。しっかり安定的に稼げるようになるまで時間がかかるものです。

個人的な話ですが、私はもともとプログラマーでしたが、3年ほどでWebデザイナーに転身しました。

Webデザイナーに転身した直後は年収は半分以下まで減りました。

それでも働き方への憧れやデザインへの興味を優先したわけですが、全ての人がそうすべきとは1ミリも思いません。

お金が全てではありませんが、経済的な側面は人生設計の大切なファクターなので、慎重に調べましょう。この記事もできるだけ正確な数字を伝えられるように、何度も確認調査を繰り返して作りました。

誰かの判断材料になれば嬉しいです。