
Webデザイナーなるには、ゴールを明確にしよう
Webデザイナーは自由な職種です。これから伸びる仕事の中ではトップレベルで多様な働き方ができるお仕事。
だからこそ自分がどこを目指してWebデザイナーになろうとしてるのか、ゴールを明らかにしておく必要があります。
また、お金と時間という現実も改めて確認してください。
理由は、ゴールとお金と時間の3つでこれからどんなプロセスを辿るのが良いか決まるからです。
この記事では各ゴールごとに考えられるロードマップを提示します。
対象読者
このシリーズの対象読者は例によって未経験からウェブデザイナーを目指している方々です。年齢や居住地や性別は特に関係ありません。
ですので、このあと伝えるロードマップは全くのIT未経験者がどのようにWebデザイナーを志すか、という内容になります。
事前準備
Webデザイナーの準備を始めるのに必要なものは、基本的にはパソコンとインターネットがあればOKです。
その他に必要なものは、各記事内でお知らせします。
パソコン
すでにパソコンをお持ちであれば、とりあえずそちらを使えばOKです。新たに購入する際は、次のスペック(性能)を参考にしてください。この表はPhotoshopというデザインツールで必要なスペックを元に作成しています。
店頭で選ぶ方は、この画面を店員さんに見せればOKです。
Windows
2021年3月15日時点の最小とおすすめのスペックです。
より詳細にはPhotoshop公式ページを参照してください。
最小 | おすすめ | |
---|---|---|
プロセッサー | 64ビットをサポートしている Intel® または AMD プロセッサー(2 GHz 以上)SSE 4.2 以降 | |
OS(オペレーションシステム) | Windows 10(64 ビット) | |
RAM(ラム) | 8 GB | 16 GB |
グラフィックカード | DirectX 12をサポートしているGPU(メモリ 2 GB) | DirectX 12をサポートしているGPU(4K以上ならメモリ 4 GB) |
モニターの解像度 | 1280 x 800 | 1920 x 1080 以上 |
ハードディスク容量 | 4 GB以上の空き |
Mac
2021年3月15日時点の最小とおすすめのスペックです。
より詳細にはPhotoshop公式ページを参照してください。
最小 | おすすめ | |
---|---|---|
プロセッサー | 64 ビットをサポートしている Intel プロセッサー、SSE 4.2 以降の 2 GHz 以上のプロセッサー (M1チップ、Appleシリコンは非推奨) |
|
OS(オペレーションシステム) | macOS Mojave(バージョン 10.14)以降 | macOS Big Sur(バージョン 11)
macOS Catalina(バージョン 10.15) |
RAM(ラム) | 8 GB | 16 GB |
グラフィックカード | メモリ 2 GB | 4K以上ならメモリ 4 GB |
モニターの解像度 | 1280 x 800 | 1920 x 1080 以上 |
ハードディスク容量 | 4 GB以上の空き |
M1チップ(Appleシリコン)はやめておこう
新たにMacを買う場合、M1チップというMac独自のプロセッサーを搭載したMacがイチオシされます。しかし、2021年3月12日時点では非推奨です。理由は少し難しいのですが、1つずつ書いていきます。
まずWebデザインを勉強していくと今後WordPressというものを学ぶ可能性が高いです。そしてこのWordPressをパソコンで動かすときに使うMAMPとかVagrantというツールがあります。これらがM1チップでは(今は)動きません。そのため従来どおりIntelの搭載されたMacを買っておくのが無難です。
将来的には対応する可能性はあります。切実に待ってます。
PhotoshopはM1チップにも対応しています。
iPadではだめですか?
じつはPhotoshopだけならiPadでもかなり高性能なことができます。しかし、コーディングといHTMLやCSSを書く作業には、どうしてもキーボードが必要です。
また、画面も大きめのほうが最初は良いです。
そのためiPadだけで学習をすすめることは長期的に考えると非推奨です。やってできないことはありません。
Chromebook
最近の格安PCではChromebookが有名です。3万円前後でパソコンが手に入りますが、Photoshopの対応状況や動画編集などを将来的にフルで使うかもしれないとなると、まだまだ最適ではありません。現時点では非推奨です。
インターネット(Wifi)
ネット回線は早いに越したことはありません。今までスマホだけでネット検索していて家にWifiがない場合は、これを機にWifiも用意しましょう。どのWifiがいいかはググると大量に情報がでてきます。有名どころではNTTフレッツ光などでしょう。必要な方は検索してください。
全ロードマップに共通する3パターンの学習プロセス
ロードマップの紹介に入る前に、学習パターンを3つ紹介しておきます。
独学オンリー学習
独学でWebや書籍などで学ぶ方法です。お金は少額ですが、時間がかかります。またモチベーションの維持が課題です。
調査能力の高さも求められます。
独学オンリーでWebデザイナーになって成功した人を見ると、やろうと思う前にすでに学んでいた人が多いように見えます。
たとえば趣味でPhotoshopを使ったりホームページを作ったりしている人です。
スクールオンリー学習
独学はせず、スクールに頼る方法です。お金はかかりますが、時間は短縮できます。受講期間はモチベーションの維持がしやすいです。しかし、受講修了後はどのみち独学せねばならず、スクールに通ったけど修了後に挫折するリスクが高めです。
ハイブリッド学習
独学を経てプチ挫折を経験してからスクールに頼ります。お金も時間もかかります。しかし、挫折経験がある方が、スクールで相談して受講修了後に似た挫折をしないための対策を練れるので、長続きします。
なお、スクールは通学制ではなくオンラインで十分です。ただ、挫折理由によっては通学制がベターなケースもあります。基本はオンラインスクールで大丈夫です。
では、各ロードマップを紹介していきます!
中途採用で正社員になるためのロードマップ

ハイブリッド学習で独学耐性を付けて下積みの孤独に耐える

独学オンリー学習は時間のゆとりと出会いが必要

スクールオンリー学習は就職支援の罠にハマらないように


中途採用で正社員になるためのロードマップ
中途採用で正社員になるには、ポートフォリオや実務能力といった即戦力度を見られます。そのため、単に独学やスクールでスキルを身に着けるだけではなく、就職前に何らかの下積みが必要になるでしょう。IT業界への登竜門としては優れたSESという仕組みをロイター板として使うロードマップ大公開!
新卒・第二新卒の就職ロードマップ

第二新卒もインターンシップが提供されるケースも増えていますので、チェックしてください。
リクナビなどの就職支援サイトで探せます。主に夏と秋に実施されるので早め早めにチェックしておきましょう。
マイナビの調査によると8割の学生がインターンシップ参加経験があるということです。
独学オンリーではインターンを活かしきれない

インターン後にスクールで習うハイブリッド学習で就職時の実力アップ

インターン前にスクール受講するハイブリッド学習でインターン時の評価を意識


新卒・第二新卒の就職ロードマップ
新卒としてWebデザイナーへの就職を考えている場合は、インターンシップが実施されているかどうかも考慮します。第二新卒もインターンシップが提供されるケースも増えていますので、チェックしてください。リクナビなどの就職支援サイトで探せます。インターンを見据えた就職ロードマップも確認しておきましょう。
常駐型フリーランスになるためのロードマップ

常駐型というのは、正社員と同じように現場に出向して働くことです。1チームの中に正社員もいればフリーランスもいるという構成もよくあります。会社との契約関係が異なるだけで、どちらが上か下かというものではありません。チームリーダーがフリーランスのときもあれば正社員のときもあります。適材適所です。
常駐型フリーランスはSESと呼ばれることもあります。
SESというのはIT業界特有の表現方法で、System Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)のことです。
独学オンリー学習は就職後にツケを支払うことになる

ハイブリッド学習は時間とお金の両方かかる、しかしオススメ

スクールオンリー学習は受講中に調査能力を身に着けられるかどうかが鍵


常駐型フリーランスになるためのロードマップ
在宅型フリーランスになるためのロードマップ

個人フリーランスや制作会社に関わらず、コロナ禍で比較的スムーズにリモート化できたことで一層その魅力が高まりました。
独学オンリー学習は強靭な精神力とゆとりが必要

スクールオンリー学習は修了後の挫折リスクが高め

ハイブリッド学習は時間とお金の両方かかるがオススメ


在宅型フリーランスになるためのロードマップ
在宅でWebデザインの仕事ができれば、どんなライフステージにも対応する最強のお仕事になります。これから伸びる仕事の1つでもあるので、案件も多くあり安定した収入を目指すことも可能。一部の限られた人しかつかめないチャンスではないので、今からコツコツ腕を磨いて在宅型フリーランスを目指そう。
まとめ
未経験からWebデザイナーになるには、様々な経路があることをお伝えしました。
全てのロードマップを確認する必要はないので、自分の意向に近いものを見て参考にしてもらえたらと思います。