アメリカでの自費出版について、まとめ

アメリカでの自費出版について、まとめ

知人に頼まれて調べたのでメモをアップしておきます。
僕自身はアメリカで自費出版をした経験はありませんので、参考程度に。

アメリカでの自費出版のおおよそのフロー

何をやり、どのくらいの時間とお金がかかるか

  1. まず利用する自費出版代行サービスを決めます。各サービスの価格帯は下記参照。海外のサイトを利用することになると思うので、日本語から英語への翻訳はしてくれません。ただし英語のチェックは有料で行ってくれるサービスはあります。

  2. 次に翻訳します。翻訳の相場は日本語1文字10円です。30,000文字なら30万円です。個人に頼めばもっと安いはず。

  3. 自費出版代行サービスに翻訳した原稿を渡します。

  4. 早ければ12週間でISBNの取得から印刷まで終わり、各出版代行サービスが運営するオンラインストアにて販売が開始されます。ただしリアル店舗への流通に関しては「時間がかかる」とされています。アメリカの出版社では1年計画に基づいて本を出しているため、リアル店舗に関しては最短でも出版社から本を出すことが決まった1年後に販売になるようです。

  5. 自分で広報を行うか、自費出版代行サービス側が提供する広報プランを利用します。広報まで頼むと別途数千ドル必要です。広報活動はWebでの売り込みや出版社へのメールなどがメインです。コストをかけるとチラシなども作ってくれるサービスもあります。

*細かい流れは各サービスによって異なります。

自費出版代行サービス一覧とコスト

*価格は発行部数やページ数などオプションによって前後します

*以下は最低限のプランで150ページを100部刷ることを前提にしてます

*広報までやってもらうには別途数千ドル必要になります。

*これ以外にも多くの自費出版代行サービスが存在します

ドッグイヤー $1527 安い http://dogearpublishing.net/index.php
アーサーハウス $1875 http://www.authorhouse.com/(※1
ブックサージ $2171 http://www.booksurge.com/(※2
インフィニティパブリッシング $1542 安い http://www.infinitypublishing.com/(※3
アイ・ユニバース $3516 http://www.iuniverse.com/(※4
ルル $1987 有名 http://www.lulu.com/(※5
アウトスカーツプレス $2033 www.outskirtspress.com/‎(※6
パブリッシュ・アメリカ $2274 www.publishamerica.com/(※7
テイトパブリッシング $4000 高い www.tatepublishing.com/‎
トラフォード $2123 http://www.trafford.com/(※8
ウィートマーク $1997 http://www.wheatmark.com/(※9
ブックタンゴ $2500 http://www.booktango.com/(※10
クスリブリス $2931 http://www.xlibris.com/(※11
ズーロンプレス $2637 http://www.xulonpress.com/(※12

 

オンラインストアで売る

オンラインストアへの出品自体は、ISBNを申請してある本であればほぼ100%出品可能です。

ISBNの申請はお金を払えば取得可能です。

自費出版代行サービスを利用すれば代わりに取得してくれます。

 

売れる確率

日本人の本は、禅や風水など文化的なものが比較的売れるようです。

大きなヒットを狙うとなると、アメリカでは「ゾンビやバンパイアが出て来るパラノーマルロマンス」が10代を中心に人気のようです。パラノーマルロマンスとはファンタジーやSF、ホラーなどの超常現象の要素を持つ恋愛小説のこと。Kindle→紙媒体出版で大成功したアマンダ・ホッキングさんもこの分野だった。

パラノーマルロマンス作品の例

・http://ow.ly/sKwCO(※13

・http://ow.ly/sKwzh

 

リテラリーエージェント通せる確率

出版社への直談判はほぼ無理。

そこで、リテラリーエージェントという代理人を頼る方法もある。

エージェントについてはアマゾンなどでリストが売ってる。

まずエージェントに対して英文資料とサンプル翻訳を送付します。

エージェントがチェックしてOKがもらえるのは、2%です。

その2%の本(およそ)だけがエージェントを通じて出版社に持ち込まれます。

そのうち4%が出版社のGOサインを得て流通されます。