
学習モチベーションの維持に重きをおいた学習サポートが秀逸で、3万人以上が挫折せずに学習目標を達成しています。「続くかなぁ」という不安がある人はTechAcademyがおすすめです。
忙しくてスケジュールに不安がある人ならCodeCampがおすすめレッスン2時間前までキャンセル可能という、ありえない柔軟性をもつ学習システムが秀逸です。講師を自由に選べる点も魅力だし、ニッチなチャットレッスンもあり、受講生の自由を尊重してくれるスクールです。突然の急用が心配な人はCodeCampがおすすめです。
結論「TechAcademyは学習を完遂しやすく、CodeCampは学習効率を最大化しやすい」
- ざっくり言うと
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堅実さがウリ
-
自由さがウリ
- 具体的に言うと
-
メンターの指名ができないが専任制なのでメンタリングの予約が安定している。継続した学習モチベーションの維持に重きを置いているのでカリキュラムを完遂しやすい。分からないことがあればいつでもチャットで質問ができる体制が整っており、15時から23時は質問回答に専念したメンターが待機している。
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講師の指名ができるのでお気に入りの講師を見つけて学習効率を最大化できる。レッスン内容はティーチング寄りのフリートークなので、話題の流れによっては講師からマニアックな技術情報や現場ノウハウなどが手に入る。オプションのチャットレッスンではニッチな学習もカバーできて、自分のニーズと合致するレッスンを見つければピンポイントで即戦力な学びが期待できる。
上記の表を見ると両者の用語の違いが目立ちますので、最初に用語の違いもまとめておきます。
TechAcademy | CodeCamp | |
---|---|---|
1:1のビデオ通信 | メンタリング | レッスン |
ビデオ通信する相手 | メンター | 講師 |
コースで使うテキスト | カリキュラム | 教科書 |
課題 | 課題やオリジナルプロダクト | 課題や実習 |
いつでも質問できるチャットサービス(別料金なし) | チャットサポート | 該当なし |
講師が任意で設けるオプションコース(別料金) | 該当なし | チャットレッスン |
とくに「チャットサポート」と「チャットレッスン」は似て非なるものですので、ご注意を。
- TechAcademyのチャットサポートは、分からないことを質問できるコース料金内のサービスです。
- CodeCampのチャットレッスンは、コース外の特殊なテーマで講師が開催する個別レッスンで、別料金のサービスです。
では具体的にTechAcademyとCodeCampの違いを比較していきましょう。
ビデオ通信の比較
- ビデオ通信の内容
-
モチベーションアップに重きをおいたコーチングスタイル
-
スキルアップに重きをおいたフリートークスタイル
- ビデオ通信相手の指名
-
不可(専任制)
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可(連続指名も可)
- ビデオ通信相手の質
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高い聞き上手で柔和な方が多い
-
高い教え上手で明るい方が多い
- ビデオ通信のスケジューリング
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固定的(安定)
-
柔軟
- ビデオ通信の予約変更期限
-
24時間前
-
2時間前
ビデオ通信の内容
TechAcademyは、受講生が自立した学習をサポートするためにヒアリングや問いかけを重視したコーチングスタイルなのに対して、CodeCampでは教科書の内容理解を中心にフリートークによるレッスン展開になります。
ただし、TechAcademyでもペアプログラミングのようにコーディングの学習に付き合ってくれますし、CodeCampでも就職後の相談や学習進捗に関する相談なども受け付けてくれます。
あくまで基本スタンスの違いです。
ビデオ通信相手の指名
TechAcademyでは不可で、CodeCampでは可です。こう言うとTechAcademyの方が劣っているようですが、専任制というのは最近のスクールビジネスでは流行のスタイルです。
専任制だと受講生に対する責任が大きくなります。なにせ自分の肩にスクールの評価が乗っている状態なのです。
また、専任制だと受講生の学習レベルや背景事情をメンターが把握しやすいというメリットがあります。
ただ、CodeCampでもお気に入りの講師が見つかれば連続指名が可能です。見つけるまでは何度かトライアンドエラーを繰り返すかもしれませんが、見つかれば相性バッチリの相手に教わることができます。
ぶっちゃけ……TechAcademyはメンターとの相性が合わなかったら最悪だし、CodeCampはお気に入り講師に出会えなかったら残念すぎる……という一長一短な仕様ですね。個人的には、いっそ選択肢がない状態の方が学習に集中できました。
ビデオ通信相手の質
どちらもプロフェッショナルです。ご安心を。社員ではないですが、業務委託契約をした登録者のみと通信することになります。学生のバイト、という感じでは全くないのでメンター・講師の質は気にしなくて良いポイントです。
ビデオ通信のスケジューリング
TechAcademyでは受講後のアンケートで希望の曜日と時間帯を聞かれます。だいたいその時間帯で週に二回のメンタリングが固定されます。もちろん変更は可能です。「あ、先にメンタリング決めちゃうわけね」とちょっと驚きましたが、よく考えたら習い事ってこういうものだったなと納得しました。
一方でCodeCampは思い立ったら吉日といった感じで自由に時間を指定できます。「そろそろ分からないこと貯まってきたからレッスン予約しようかな!」という使い方ができます。
予約変更期限
TechAcademyは固定されたメンタリングを変更するのは24時間前までとなっています。これは厳しかったです。
筆者はフリーランスなのですがお客さんに「あ、ひらめいた!話したい!」という突発的にミーティングしたくなる方が多く、数回メンタリングをキャンセルせざるを得ませんでした。また、当メディアの別メンバーは子育て中のために、昨日まではケロッとしていた子どもが今朝起きたら38度の熱があるという事態があり、メンタリングを当日キャンセルしていました。
この点はCodeCampが優秀で、2時間前までにキャンセルすればOKになっています。
どちらも指定期限を過ぎてからのキャンセルは、1レッスン消費したことになってしまいます。
学習教材の比較
- オリジナリティ
-
○
-
△
- 内容の鮮度
-
○
-
△
- 進捗管理機能
-
○
-
×
- その他
-
章の内容が大項目と小項目に分かれており、大項目ごとに1枚のドキュメントに収められている
-
章の内容が大項目と小項目に分かれており、小項目ごとに1枚のドキュメントに収められている
- 教材内から課題提出ができる
-
○
-
○
- 課題レビューの回数
-
○(無制限)
-
○(無制限)
学習教材画面の比較
TechAcademyのカリキュラム画面
CodeCampの教科書画面
オリジナリティの比較
TechAcademyでは全コースでオリジナルカリキュラムですが、CodeCampでは一部のコースでは市販のテキストを使っています。
情報の鮮度
TechAcademyでは情報の鮮度は十分新しいと言えるレベルでメンテナンスされています。
CodeCampでもオリジナル教科書のコースはメンテナンスされていますが、WordPressコースなどは2017年販売の市販本を採用しており、全コースで鮮度が良いとは言えません。
進捗管理機能の有無
TechAcademyではカリキュラム内にシオリを挟むような機能があります。各章の終わりについていて、進捗管理として使えます。今日はここまで読んだ、と区切りをつけやすい作りになっており、カリキュラム一覧ページもあるので、全体の進捗の把握にも役立ちます。
CodeCampでは進捗機能はありませんが、代わりにメモ機能があるので、どこまで読み進めたかをメモに記入しておけばシオリ代わりに使えます。ただし、進捗状況を管理する一覧ページはないため、どの教科書をどこまで読んだかを把握するのは難しかったです。
課題について
課題については両者ともに無制限のレビューをしてもらえます。提出方法も似ています。この点はどちらでも問題ないと言えるでしょう。
チャットの扱いが違う
序盤でも触れましたが、TechAcademyのチャットサポートとCodeCampのチャットレッスンは全く別物です。
- チャットの呼称
-
チャットサポート
-
チャットレッスン
- 価格
-
○(受講料に含まれている)
-
×(1レッスン月額16,500円(税込)を別途支払う)
- 内容
-
カリキュラムや課題の分からないところを聞ける。
-
講師が指定したテーマに関する質問を聞ける。
- サポート期間
-
受講期間のみ
-
受講期間後でも、別料金を支払い続けている限り
TechAcademyでは受講コースのサービスの1つとしてチャットサポートがあります。そのため、受講期間が終わればチャットサポートも終わります。内容も基本的にはカリキュラムや課題に関することになります。
CodeCampのチャットレッスンは別料金です。月額16,500円(税込)を支払います。チャットレッスンに関してはクレジットカード払いのみに対応しています。
このチャットレッスンというのは講師が自発的に作る別レッスンとなっており、どんなチャットレッスンを受講できるかは、その時によって違います。たとえば今ならAI関連のチャットレッスンを提供している講師やWordPress入門や特殊な仕様のアプリ制作など王道からニッチまで色々と揃っています。
経済的に問題ないならCodeCampのチャットレッスンは非常に魅力的だと感じました。また、TechAcademyのチャットサポートは初心者なら安心できます。メンタリングを待たずして、チャットでやる気を回復できる効用もありました。
選べるコース・価格・割引の差
- コース数
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○多い
-
△少なめ
- 主な価格帯
-
2ヶ月207,900円(税込)〜
-
2ヶ月195,800円(税込)〜
- 転職サポートコース
-
○TechAcademy Proという転職保証コースがある
-
△CodeCamp GATEというコースがあるが、転職支援であり保証ではなさそう
- 学割
-
○
-
×
- 割引キャンペーン
-
○豊富だが分かりにくい
-
○少ないが分かりやすい
コースは圧倒的にTechAcademyの方が豊富にあります。そもそもCodeCamp側にやりたいコースがなければ選択の余地はないでしょう。
価格帯についても似たようなものですが、CodeCampの方がやや安いですね。
ただしTechAcademyには1ヶ月プランもあり、こちらは152,800円となります。1ヶ月で学習を終える電撃作戦ならTechAcademyが価格も有利と言えます。
解約・返金に関する比較
- 解約(返金)期限
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受講開始日の1営業日前まで(ログイン後は不可)
-
支払確認後は返金不可
- クーリングオフ
-
適用対象外と明記
-
未記載(問い合わせ結果あり↓)
突然CodeCampが厳しくなります……。自由がウリのCodeCampですが入金後の返金には応じない姿勢は頑なです。クーリングオフに関する記述が特定商取引法上の表記にない点も気になりました。解約するつもりはなかったので問題ないですが、こういう細かい点まで配慮できるとスクールの品格がより高まるのではないかと思います。
TechAcademyは、クーリングオフこそ適用外とありますが、受講開始の1営業日前でログイン前なら返金に応じる姿勢に好感が持てます。
ただし、TechAcademyの受講開始日はほぼ月曜日に指定されているので、1営業日前というのは実質3日前になる点は要注意です。
追記(クーリングオフについて)
CodeCampにクーリングオフについて問い合わせてみたところ下記のような返信をいただきました。
こちらについては監督官庁よりいわゆるパソコン教室のようにパソコンの操作に関する知識や技術の教授と一体不可分とならない限りクーリングオフが適用される「特定継続的役務」に該当しないという見解が出されております。
CodeCamp事務局
ちょっとした質問でも丁寧にご返信をいただけました。きめ細かいご対応に感謝です。
より詳しい情報を1社ずつ分析して掲載しています。
TechAcademy評判「学習面は洗練されてるけどメンター選べない」
CodeCamp評判「お気に入り講師と出会えれば最強だが、解約は絶望的」
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