
結論 my conclusion
サイト初心者の方や、サイト運営に時間をかけられない方、ディスクリプション作成がストレスになっているなら、いっそ書かなくても大丈夫です。
検索エンジンが適切に作成(抜粋)してくれます。
もしディスクリプションを書く場合は、(自サイト内の)他ページとディスクリプションが重複しないように、60文字から120文字以内の文章を記述します。
以下に詳細を記述していきます。
メタディスクリプションとは meta description

メタディスクリプションとは、記事の内容を端的に表した補足文章のことを指します。
単にディスクリプションとも、SEOディスクリプションやスニペットととも呼ばれます。
そのページがまさに探していたものだとユーザーに確信させる、宣伝文句のようなものです
Google Search Consoleドキュメント
よく期待される効果
メタディスクリプションに一般的に期待される効果と、その実際を表にまとめました。
効果 | 実際 |
---|---|
検索結果で上位に表示されるか? | [rate value=”bad”] 期待できない |
検索結果で表示されたとき、クリックされやすくなるか? | [rate value=”good”] 期待できる |
検索結果のディスクリプションを、自分でコントロールできるか? | [rate value=”ok”] そうとも限らない |
検索中のユーザーにとって便利か? | [rate value=”good”] 期待できる |
SNSで共有されたとき、SNSでディスクリプションが表示されるか? | [rate value=”good”] 期待できる |
1つずつ見ていきましょう。
検索結果で上位に表示されるか?
検索結果の上位表示には、関係ありません。
検索結果で表示されたとき、クリックされやすくなるか?
はい、適切なディスクリプションが表示されればクリックされやすくなります。
ユーザーが検索したキーワードがディスクリプションにあると太字で表示されるので、多くのキーワードが含まれている検索結果は、上位でなくてもクリックしてもらえる可能性が高まります。
[tips]他サイトでは「CTR」や「クリック率」というワードが出てきますが、これらは「クリックしてもらえる確率」と解釈しておけばOKです。100回表示されて10回クリックしてもらえたらクリック率10%と言えます。[/tips]
検索結果のディスクリプションを、自分でコントロールできるか?
意外かもしれませんが、そうとも限りません。しっかり書いていても、検索エンジンが勝手に変えることがあります。ただし、必ずしも改悪ではなく、ユーザーの検索キーワードに適したディスクリプションに書き換えてくれます。

検索中のユーザーにとって便利か?
はい、適切に設置されたディスクリプションはユーザーがクリックする意欲を高めるでしょう。とくに電車でスマホから見ているときなど通信環境が悪いときはクリックストレスが高いので、ディスクリプションで「ふるい」にかけてからクリックするケースも増えるでしょう。
[tips]こういったユーザーの検索が成功する手助けをすることは「UX」や「ユーザー体験」の向上と呼ばれていて、近年ではとくに重要な考えの1つとされています。[/tips]
SNSで共有されたとき、SNSでディスクリプションが表示されるか?
はい。TwitterやFacebookで共有される際には、それぞれ独自のメタタグを記載しておくことで意図したとおりに共有結果がSNSタイムラインに表示されます。
しかし、SNS独自のメタタグが設置されていなかった場合は、代わりにdescriptionが表示されることが多いです。
[tips]こういった「Aが無かったときにBが代用になる」ことを「AはBのフォールバックになる」と説明してくれているサイトもチラホラ増えました。[/tips]
上述した内容を見ると、最後のSNS共有時の効果以外は、ディスクリプションがなくても、検索エンジンが適切に生成してくれれば成立する項目です。これらが、ディスクリプションは無理して書かなくてもOKな根拠になっています。
むしろ、自サイト内に重複するディスクリプションがあると、検索結果に悪い影響を与えるという事実は、Googleの中の人が公式に発言していることもあり、ディスクリプションの起案には慎重にならざるを得ません。
そんなに気を遣って時間を使ってディスクリプションを書くなら、慣れるまでは検索エンジンに任せてしまってもいいのでは?という主張です。
メタディスクリプションを書く write a meta description
書かなくてもOKと言われても、やはり書くことの意義はあります。サイトやページを大切に運営している方ほど、その思いは強いものです。
「できるだけ正確にディスクリプションを記述してユーザー体験を向上させたい」という思いと時間があるのであれば、ディスクリプション作成は大いに推奨されます。
ここからは如何に書くかにフォーカスしていきます。
文字数
文字数は60文字から120文字に収めておくのが無難です。
長すぎるとどうなる?
長すぎると、意図せぬ場所で区切られて末尾が「…」となってしまいます。
短すぎるとどうなる?
短すぎると、多くの場合は検索エンジンが本文から適切に抜粋してくれたものが使われます。
検索エンジンごとの適切な文字数範囲
モバイルに合わせて120文字程度に納めておくと全文がきれいに表示されるでしょう。ただし最大文字数は年々変わっています。文字数はそこまで気にせず「あまりにも最大数を逸脱しなければOK」とゆったり構えておきましょう。
検索エンジン(デバイス) | 最小 | 最大 |
---|---|---|
Google(モバイル) | 60文字 | 120文字 |
Google(デスクトップ) | 70文字 | 155文字 |
Yahoo | 70文字 | 150文字 |
Bing | 70文字 | 155文字 |
DuckDuckGo | 70文字 | 155文字 |
[tips]DuckDuckGoは最近流行りだした検索エンジンです。個人情報を一切・絶対に収集しないことを主義として掲げており、プライバシー保護法などが目まぐるしく変わる現代に適合して成長を遂げた、センスのあるサービスです。日本ではまだ普及してません。[/tips]
記述の作法
書くときに「やるべきでないこと」と「やるべきこと」を見てみましょう。
やるべきでないこと
- 半角カナを使わない
- ©や™などの特殊文字を使わない
- 句読点や「|」や「・」などを使いすぎない(自然な使い方ならOK)
- HTMLタグを含めない
- 記事内容と異なることを書かない(関係ないこと書くと、検索エンジンが書き換える可能性あり)
- 絶対に(自サイトの)他ページと同じディスクリプションを使い回さない
やるべきこと
- 記事内容と結びついた内容を書く
- 記事にとって重要だと思うキーワードを含める、自然に。
- 大切なことは前半に書いておく(最大文字数が変わっても省略されないように)
- ユーザーにとってクリックするに値する内容であることを伝えられる文章を書く
- 60文字から120文字前後が良い
自然な文章が望ましい?
適切な文法で書かれた自然な文章が望ましいと紹介するサイトもありますが、必ずしもそうとは限らないようです。
Google Search Consoleのドキュメントには下記のような例が掲載されています。
Google Search Consoleドキュメント<meta name="Description" content="著者: 山田文太, イラストレーター: 花田絵美, 価格: 1800 円, ページ数: 784 ページ">
この例は書籍などにおいては有効かもしれないですが、一般的には自然な紹介文の方が好ましいでしょう。
ディスクリプションに関してよくある質問 FAQ
60文字から120文字で記述しておくのが無難です。
もし100ページ程度の規模であれば、それも良い方法です。しかし、数千ページにも及ぶ膨大な量であれば、考えものです。あとは費用対効果の話になってくるかと思います。最低限、とくに大切なページだけでもディスクリプションを手入力するなどのルールを決めると良いと思います。
もし急ぎであれば、URL検査ツールかサイトマップの再送信を行えばGoogleに知らせることができます。詳しくはGoogle Search Consoleドキュメントのこちらを参照してください。
一方で、変更の重要度が低いのであれば、再びGoogleがクロールしてくれる日を待つという手もあります。
通知すれば必ず変わるということでもないようです。また、すぐに変わるわけでもありません。暫く様子を見るか、ちょくちょく変えては通知してみて試してください。
まとめ so much for today
かつては重要であったメタタグの一つにkeywordというタグがあります。keyword, title, descriptionがメタタグ御三家として必ず設定するよう推奨されていました。
しかし、keywordタグはGoogleから公式に「検索結果に影響なし」とアナウンスされることになり一気に下火になりました。
descriptionに関しても、もともとはGoogle Search Consoleで「長すぎる」「短すぎる」「設定してないページある」と細かくご指摘があったのですが、刷新されたサーチコンソールにはそういった細々したレポートも見当たりません。
検索結果のことは気にせずにコンテンツに注力せよ、と暗に示されているような気がします。
あるときは書くけど、またあるときは書かない、そんな距離感でディスクリプションとは付き合っていけたらと思います。